blog in 箪笥

やっぱりとりとめもないことを

創作

揚雲雀

ちょっと開けたところへ出た。畑が雪に覆われている。人家は見えない。晩冬の日があたりを平等に照らしている。 畑のふちにはぱらぱらと低木の茂みがあって、硬い葉に雪を少しずつ乗せている。 ところどころに露出した畝を歩いて、畑の半ばまでやってきたと…